水分不足が耳鳴りを招く? 意外な関係とは!?

水分不足が耳鳴りを招く? 意外な関係とは!?
【目次】
水分不足が体に与える影響
水分不足と耳鳴りの関係
こんな人は要注意!水分不足タイプの耳鳴り
耳鳴り予防のための水分補給ポイント
水分を保つ「巡りの良い体」をつくる






「最近、耳鳴りが強くなった気がする」「なんとなく耳が詰まったような感覚がある」
そんなとき、あなたはどんな原因を思い浮かべますか?
ストレスや疲労、血流の悪さなどを想像する方が多いでしょう。
しかし実は、「水分不足」が耳鳴りの一因となることがあるのです。
一見、耳と水分は関係なさそうに思えますが、体内の水分バランスは私たちの血流や神経の働きに深く関わっています。
今回は、水分不足と耳鳴りの意外なつながりについて詳しく見ていきましょう。



■水分不足が体に与える影響

人間の体の約60%は水分でできています。
その水分は、血液として酸素や栄養を運び、老廃物を排出し、体温を調節するなどの重要な役割を担っています。
しかし、汗や呼吸、尿などで失われた水分を補給しないまま過ごすと、体は徐々に「脱水状態」に近づいていきます。
軽度の脱水でも、血液はドロドロになり、全身への血流が悪化します。
その結果、筋肉が硬くなったり、頭痛やめまいが起こったりすることがあります。
耳鳴りもその一つとして現れる場合があるのです。




■水分不足と耳鳴りの関係

耳鳴りの多くは「内耳(ないじ)」という部分のトラブルと関係しています。
内耳には、音を感じ取る「蝸牛(かぎゅう)」や、平衡感覚をつかさどる「三半規管」があります。
これらは非常に繊細な器官で、血流が少しでも悪くなると機能が低下しやすい場所です。
水分が不足すると血液の粘度が上がり、内耳の細い血管まで血液が十分に届かなくなります。
酸素や栄養が行き渡らなくなった結果、神経の働きが乱れ、耳鳴りが起こることがあります。
また、脱水によって体内のナトリウムやカリウムなどの電解質バランスが崩れると、神経伝達が乱れやすくなります。
この乱れも、耳鳴りや「耳の中でキーンと響く音」に影響する可能性があります。



■こんな人は要注意!水分不足タイプの耳鳴り

次のような生活習慣がある方は、知らず知らずのうちに水分不足に陥っているかもしれません。

・コーヒーやお茶ばかり飲んでいる(利尿作用が強い)
・1日に水をあまり飲まない
・デスクワークが多く、あまり汗をかかない
・夜にお酒を飲む習慣がある
・朝起きたときに口や喉が乾いている

このような状態が続くと、慢性的な軽度脱水となり、血流の悪化から耳鳴りや頭重感、めまいを感じやすくなります。
特に、エアコンの効いた部屋で長時間過ごす夏場や、空気が乾燥する冬場は要注意です。



■耳鳴り予防のための水分補給ポイント

水分不足による耳鳴りを防ぐには、こまめな水分補給が大切です。
ただし、やみくもに大量に飲むのではなく、次のポイントを意識してみましょう。

1.1回に少しずつ、こまめに飲む
 一度に大量に飲むと、吸収されずに排出されてしまいます。
 1回200ml程度を、1日6~8回に分けて摂るのが理想です。

2.朝起きたときと寝る前にコップ1杯の水を
 寝ている間にも体からは水分が失われます。
 朝の1杯で血液をサラサラに、夜の1杯で寝ている間の脱水を防ぎましょう。

3.カフェインやアルコールに注意
 コーヒー・緑茶・お酒などは利尿作用が強く、かえって水分を奪うことがあります。
 飲むときは同量の水を一緒に摂ることを意識しましょう。

4.ミネラルウォーターや麦茶もおすすめ
 ナトリウムやカリウムなどのミネラルを含む飲み物は、体内の電解質バランスを保つのに役立ちます。




■水分を保つ「巡りの良い体」をつくる

水分を摂るだけでなく、「体に水が巡る状態」を整えることも大切です。
姿勢の歪みや筋肉の緊張があると、首や肩まわりの血流が滞り、耳への循環も悪くなります。
整体やストレッチで首や背中をゆるめ、呼吸を深くするだけでも、内耳への血流が改善されることがあります。
また、軽いウォーキングや深呼吸を取り入れることで、自律神経のバランスも整い、耳鳴りが和らぐケースもあります。



まとめ

水分不足は、ただの「喉の渇き」ではなく、血流・神経・自律神経など、全身に影響を与えるものです。
耳鳴りが続くとき、「ストレスかな?」と考える前に、まずは日々の水分摂取を見直してみましょう。
1日あたり1.2〜1.5リットルを目安に、こまめに水を飲む習慣をつけること。
それが、耳鳴りを遠ざけ、体全体の巡りを整える第一歩となるかもしれません。
KIC九大学研都市整骨院では、本来持つ自然治癒力が働くように筋肉・骨格・神経にアプローチを行い耳鳴りの改善に導きます。
何かお身体の事でお困りでしたら当院までお気軽にご相談下さい。