顎関節症と自律神経の関係とは⁉

【目次】
・自律神経とは?
・顎関節症の発症メカニズムと自律神経
・自律神経の整え方が顎関節症の改善の鍵

 


顎関節症は、あごの関節や周囲の筋肉に痛みや違和感をもたらす疾患であり、日本人のおよそ2人に1人が一度は経験すると言われています。
代表的な症状には、口が開けづらい」「あごを動かすと音が鳴る」「こめかみや耳の周囲が痛むなどがあります。
しかし近年、こうした身体的な症状の背景に「自律神経の乱れ」が大きく関与していることが注目されています。
顎関節症と自律神経には、どのような関係があるのでしょうか?



〇自律神経とは?
自律神経は、私たちの意思とは無関係に働く神経で、内臓の働きや血流、体温調節など、生命活動を維持するための重要な機能を担っています。
この自律神経には「交感神経」と「副交感神経」という2つの系統があり、日中の活動や緊張時に活発になるのが交感神経、リラックス時や睡眠中に優位になるのが副交感神経です。

この2つの神経はバランスを取りながら身体を調整していますが、ストレスや生活習慣の乱れ、不規則な睡眠などが続くと、そのバランスが崩れてしまいます。
これを「自律神経失調」と呼び、全身にさまざまな不調が現れるようになります。


〇顎関節症の発症メカニズムと自律神経
顎関節症は、あごの関節や咀嚼筋に過剰な負担がかかることで発症します。
その原因には、歯ぎしり、食いしばり、噛み合わせの不良、外傷などの「物理的要因のほか、ストレスや不安といった「心理的要因があります。

実は、ストレスによって交感神経が過剰に働くと、筋肉が無意識に緊張し、歯ぎしりや食いしばりを引き起こすことがあります。
特に夜間、睡眠中の歯ぎしりは無自覚なまま続きやすく、顎関節や周囲の筋肉に大きな負担をかけます。
このように、自律神経の乱れが筋肉の緊張や過剰な力の加わる動作につながり、顎関節症を悪化させてしまうのです。

また、逆のパターンもあります。
顎関節の痛みや不快感が長く続くことで、慢性的なストレスとなり、自律神経が乱れてしまうというケースです。
つまり、顎関節症と自律神経は「双方向」に影響し合う関係にあるのです。



〇自律神経の整え方が顎関節症改善の鍵
顎関節症の治療は、歯科的アプローチ(スプリント療法、かみ合わせ調整など)だけでなく、ストレスマネジメントや生活習慣の見直しも不可欠です。
とくに自律神経のバランスを整えることは、痛みの緩和や症状の再発予防において非常に重要なポイントとなります。

以下のような習慣が、自律神経を整えるうえで効果的です。
・規則正しい睡眠:毎日同じ時間に寝起きし、7〜8時間の質の良い睡眠をとる。
・深い呼吸とリラクゼーション:深呼吸、瞑想、ヨガなどを取り入れて副交感神経を優位にする。
・適度な運動:ウォーキングや軽いストレッチは筋肉の緊張を和らげ、ストレス解消にもつながる。
・バランスの良い食事:ビタミンB群やマグネシウムを含む食品は神経の働きを助ける。
・スマートフォン・パソコンの使いすぎを控える:長時間の画面注視は交感神経を刺激しやすく、睡眠の質を下げる。


まとめ
顎関節症は単なる「関節の不調」ではなく、自律神経のバランスや心理的な状態とも密接に関係する、心と体をつなぐ重要なサインでもあります。
痛みを我慢するのではなく、生活全体を見直しながら、自律神経を整えるケアを意識することで、症状の軽減や再発予防が期待できます。
私たちの身体は、心と密接に結びついていることを忘れずに、日々のセルフケアを大切にしていきましょう。
KIC九大学研都市整骨院では、自律神経を正常に機能するようにアプローチを行い、顎関節症の改善に繋がるように施術を行っていきます。
何かお身体の事でお困りでしたら当院までお気軽にご相談下さい。




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